成長のための要素とは?

子供の成長を決める要素は遺伝だけではありません。
生活環境により±10cmもの身長差が生まれる可能性があります。
成長を左右する生活環境・習慣とは具体的にいうと…?
詳しく見ていくことにしましょう。

■栄養をバランス良く不足なく摂取する

日本人の平均身長は、およそ30年でここまで伸びています。

原因として栄養状態が良くなったことが指摘されています。
実際に栄養状態の悪い発展途上国などでは身長がなかなか伸びないことが知られているのです。
食事をしつかりしているつもりだけど、なかなか成長に繋がらない…。
もしかすると何かを見落としているのかもしれません。
たとえば、食事はたくさん摂るけれども、脂っこい食事に傾いている。
バランス良く摂取しているつもりで、実は食事の量が少なかったなどに思い当たりませんか?
好き嫌いが激しく、なかなか思うように食べてもらえないというケースもあるかと思います。
必要であれば、成長サプリメントなどで栄養バランスの改善を目指してみましょう。

■眠る子は育つ!質の良い長い睡眠を確保する

寝る子は育つと良くいわれますが、これは本当です。
睡眠中に骨や筋肉を作り出す成長ホルモンが分泌されるからです。
注意したいのは、ただ眠れば良いだけではないこと!
睡眠の質が良いほど、成長ホルモンは分泌されやすくなります。
そのため、1:中高生であれば8時間〜9時間、2:心と体がリラックスした状態で眠りにつくことを心掛けることで、睡眠中の成長機会を最大限に生かすことができます。
リラックスした状態で眠れるよう、就寝2時間前はゲームやスマホは禁止にする、お風呂にゆっくり入れるようにするなど、親御さんが工夫をしてあげることも大切かも知れません。

■ある程度の運動を習慣にする

同じく体を動かすことでも、骨や体の成長に欠かせない、成長ホルモンの分泌が促されます。
また、 運動をすればお腹が空いて栄養素を摂りやすくなります。
骨に刺激を与えて成長を促す軽いジョギングや水泳、バスケットやバレーボール、縄跳びなど飛んだりする運動がおすすめです。
ただ、過度な運動には気を付けましょう。
成長期の子供の骨は骨端が軟骨の状態になっていて、そこから身長が伸びています。
早い時期からウエイトトレーニングや体力を消耗し過ぎるような運動をすると、体の一部、とくに関節に強い負荷がかかって骨端軟骨の損傷に繋がります。
その結果、伸びる見込みもあった身長が十分に成長できなくなってしまう可能性が出てきてしまいます。

■過剰なストレスを取り除く

子供と言えども学校での勉強や友人関係で抱えるストレス、受験で抱えるプレッシャーなど、耐えずストレスにさらされます。
「ストレスと成長にどんな関係があるの?」と思われますよね。
たとえば過剰なストレスは血管を細くして栄養素の供給を滞らせます。
さらに、ストレスにより食が細くなるという子もいます。
親としては心配で、できれば取り除いてあげたいと思うところですが、子供のためにも自分で乗り越え方や向き合い方を学ばなければいけないものでもあります。
子供がどんなことにストレスを抱えているのか、一緒に状況を良い方向に変えていけないのか、相談しやすい雰囲気作りなどで上手く対処方法を見つける手助けなどをしてあげたいものですね。