成長と遺伝の関係

「自分は背が小さくて、大きくなりたい気持ちをずっと持っていたので、子供にはちゃんと成長して欲しい!」
そんなご希望をお持ちの親御さんは多いものです。
果たして背が小さい、脚が短いなどの両親の遺伝は子供の成長に影響を与えてしまうものなのでしょうか?
遺伝だからと諦めなければいけないのでしょうか?
真実はとても興味深いものでした!

■【たったそれだけ!?】遺伝の成長に与える影響は2~3割!

遺伝が身長を左右すると考えられがちですが、実は身長を左右するのは、遺伝が2~3割、環境要因が7~8割だと言われています。
つまり、環境要因に着目することで、十分に子供の未来をサポートすることができるのです。

■生活環境で最大10cm伸びることも!

子供の成長を左右する大切な要因とは、生活習慣です。
たとえば、元バレーボール日本代表選手である益子直美さんの場合、父親が170cm、母親が164cmです。
この身長を子供の身長を予測する計算式に当てはめると…

【最終身長予測式】
男子:(父親の身長+母親の身長+13)÷2
女子:(父親の身長+母親の身長-13)÷2

益子直美さんの場合は、160.5cmになるはすでした。
ところが、175cmという日本人男性の平均身長を越えるまでに成長しています。
なぜこんな不思議なことが起きたのか。
それは、睡眠、運動、食事、ストレスなど、生活環境の与える身長への影響範囲を計算すると、男の子はプラスマイナス9cm、女の子はプラスマイナス8cmと、10cm近く身長が伸びる可能性を秘めているからです…!
益子直美さんの場合は本人も良く眠り、良質なたんぱく質の多い健康的な食事をしていたとインタビューで答えています。
7~8割の生活環境の成長に与える可能性を生かせるかどうか、それが子供の成長サポートに大きく関わってくると言えるでしょう。

■ホルモンもまた成長に影響する

女の子よりも男の子の身長が高い理由として、ホルモンが影響していると考えられています。
男性ホルモンには背を高くする働き、女性ホルモンには背の伸びを抑制し丸みのある女性らしい体にする作用があり、たとえば初経の早い女の子ほど背の伸びが緩やかになる傾向があります。

■成長にとって大切な生活環境とは?

成長を左右するのは8割の遺伝と2割の生活習慣・環境です。
2割の生活習慣・環境の主なな内容は、睡眠・ストレス・運動・食事!
どれも基本的なところですが、子供の運動不足や食事の偏りは近年よく指摘されるものです。
成長をサポートする生活環境の詳しい内容は、「成長のための要素とは?」にてご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。